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選手の皆様方、関係各位

北海道トライアスロン実行委員会
実行委員長 真屋敏春

                               

2018北海道トライアスロンでの一時停止不履行によるペナルティに関わる見解

 選手の皆さん、大会ご参加、ありがとうございます。また関係各位の皆様方には、平素より、トライアスロンに対する深いご理解とご支援を頂き、心から御礼申し上げます。

 平成30年8月19日に当実行委員会主催で開催した「北海道トライアスロン」において、大会ローカルルールの規定に則り、審判団の裁定があり、1名の選手にタイムペナルティを科しました。このことにつき、実行委員会としての公式見解を発表し、併せて関係事項について公示致します。


●大会技術代表による、本件裁定に関する公式情報

1.一時停止のルールは、選手と主催者が事前に合意したものである。

2.バイク第1位の選手に審判員を張り付ける理由は、当該選手が正当な真の1位であることを審判員が担保するためである。よって特定の選手をターゲットにしたものではない。

3.判定は、担当審判員の視認によるもので、ビデオ撮影した動画は参考としてみるが判定の根拠ではない。

【違反を確認した場所】115.7km「とうや水の駅」エイドを過ぎて湖畔道路との交差点を曲がった先の一時停止交差点

【違反確認時間】11:05


1.についての補足

 北海道トライアスロン(以下、当大会)は、通常の多くのトライアスロン大会と異なり、バイクコースでは洞爺湖町-豊浦町間の伏見橋周辺約1kmの区間を除き、交通規制を行いません。そのため、北海道警察からの道路使用許可の要件として「道路交通法を選手に遵守させること」との許可条件が付されています。

 当大会参加選手の皆様方には、大会Webサイト、参加案内、競技説明会などで、繰り返し「道路交通法の遵守」が必要であることをお知らせしています。参加案内については、日本語版と英語版を準備しています。競技説明会については、日本語での説明を基本としますが、英語通訳者を配し、逐次通訳を行い伝達しています。

 今回、大会の準備をすすめる中で、警察並びに警備会社から「昨年大会で、トップ選手を含め、一時停止箇所で一時停止をしない選手が見受けられた」との指摘がありました。

 このため、選手の安全を守ることを目的として、一時停止を怠った場合のペナルティを大会のローカルルールとして「1回目30分、2回目60分(通算90分)、3回目で失格」定める事としました。厳しいペナルティを課すことを定める事により、選手にその重要性がひときわ高いものであることの自覚を促し、より集中力を持って走行していただく事が、その設定趣旨となっています。

 このペナルティは、一般の大会で適用されるペナルティと比較すると、たいへん厳しいものであることから、大会前日の競技説明会で趣旨等を説明し、参加者に挙手による賛同を求めました。結果は概ね8割の選手の賛同を得ることが出来、当ローカルルールでの大会運営を行うこととしました。併せて意見等を求めましたが、反対意見の提起は無く、説明会中、説明会終了後も本件に対する質問、意見は寄せられませんでした。

2.3についての補足

 トップ走者の後方に位置する自動二輪車に添乗する北海道トライアスロン協会所属審判員の目視により、ローカルルール違反を現認しました。これを無線連絡によって大会技術代表・審判長に報告し、ペナルティ相当と裁定し、トランジションエリア2(T2/洞爺湖文化センター東駐車場)で当該選手に30分間のタイムペナルティを科すこととなりました。

 なお、当該選手はペナルティボックスへ入ること無く、口頭での抗議を行いました。その後約40分経過した後、自主的にリタイヤを表明し、競技から離脱しました。

 以上、ローカルルールの設定および、大会当日の裁定の経緯として公示します。


 当大会は、公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)競技規則および大会ローカルルールに基づき開催されています。

 JTU競技規則では、抗議はルール上認められた行為ですが、正しくは、フィニッシュ後5分以内に審判長に文書で提出することにより行う事が規定されています。

 当該選手にあっては、ペナルティを速やかに受け入れ30分間ペナルティボックスに入り、競技を再開し、フィニッシュ後、5分以内に抗議を文書で提出することが正しい抗議の手順となります。

 抗議により、何らかのペナルティ軽減措置を講じる余地もあり、それにより記録や順位を回復出来る可能性があったといえます。

 また、抗議が受け入れられなかった時には、JTUに対して上訴レベル1,上訴レベル2と呼ばれる手続きをとることにより、裁定を求める事が出来ます(三審制度)。これでも解決を見ない場合には、公益財団法人日本スポーツ仲裁機構の仲裁規則に従い仲裁を求める事が出来ます。これら一連の規定や手続きはJTU競技規則平成29年度競技規則として公示されています。

 今回の場合、公式な手続きをとる事なく、自身の判断で競技を終えた時点で、自ら正式な抗議、上訴の権利を放棄したこととなります。

 大会終了後、当該選手は、電子メールで大会事務局に意見表明、質問への回答を求めています。これについては、正式な抗議等の手順に沿ったものではないため、大会事務局として意見交換として対応しています。

 さらに、当該選手は、SNS(フェイスブック)を利用してインターネット上に意見を表明し、その拡散を要望しており、広く当該選手の意見が流布してます。

 このことについても正式な抗議の手順に沿ったものではありませんが、広く当該選手の意見が拡散し、主催者、関係機関への問い合わせも多いため、こちらに大会実行委員会としての見解を公示します。

①115.7km地点の違反現認地点に大会オフォシャルがいなかったのではないか? との意見について
 行政職員1名の配置があり両手に「一時停止」と記載したプラカード持ち、上下に動かし、一時停止を促す様子が、大会事務局スタッフが撮影したビデオに録画されています。

②115.7km地点に競技看板が設置されていなかったのではないか? との意見について
 配されています。当該箇所付近の「洞爺湖芸術館」の階段手すりに、約400mm×600mmのサイズの標示物を設置しています。

③技術代表が115.7km地点で大会オフィシャルの配置が無かったと認めた、という意見について
 大会技術代表は、当該選手のT2での抗議に対応する中で「選手には『道路交通法に従う義務』があるので、例えオフィシャルの配置が無くても、標識を遵守すべきである」と説明したものであり、スタッフの配置が無いとの発言はしていません。

 上記①、②、③について、当大会で選手の皆様方にお願いしているのは「道路交通法」の遵守です。大会オフォシャルの判断、指示に基づく行動をお願いしているのではなく、選手自身の責任と判断において「道路交通法の遵守」をお願いしています。

 大会オフォシャルや競技看板はあくまで、選手自身の安全確認の補助であり、配置主旨は一時停止を怠ることのないように、注意喚起を行うことであります。例えば、大会オフィシャルが体調不良で現場を離れても、あるいは競技看板の散逸などの不測の事態があったとしても、選手自身が道路標識等に従い、道路交通法を遵守する義務を負うことは、資料、競技説明などで周知しております。

④交通規制を遵守することの認識について
 当該選手は、自身のSNSで「赤三角形の交通標識を私は目にしています。その標識を目にしたので減速しましたが、どこにも大会オフィシャルの姿が見えず、またアスリートがどうすべきかを指示する大会の競技看板も見当たらなかった為、どうしたらよいのかはっきりと分からず、ちょっと混乱しました。」との記述をしています。

 「赤三角形の交通標識」とは「徐行」の標識ではなく「一時停止」を示す標識です。

 大会オフィシャルや競技看板は、道路標識の補助として設置するものです。当該選手は一時停止の道路標識を認識したのですから、その標示内容に則した行動を取っていただければ、このような結果を生じさせることはなかったと考えられます。

 以上、当該選手のSNSでの意見に対する見解として公示します。


 当該選手は、自身のSNSで自身がペナルティの裁定を受けたことについて、あらかじめ主催者より事前にターゲットにされ、仕組まれたものではないかという疑問を表明しています。このことについて実行委員会としての見解を公示します。

⑤大会前に、突然電子メールで前年の一時停止不履行をレースディレクターに告げられた、とのことについて

 当該選手は、平成28年の実証実験、平成29年の第1回大会に参加しています。競技説明会については、事前に家庭の事情を理由として欠席の申し入れがあり、別の機会に技術代表等が事前説明を行うことにより、競技説明会出席相当として取り扱いました。

 しかし、今年の大会準備を進める中で、警察並びに警備会社から「昨年大会で、トップ選手を含め、一時停止箇所で一時停止をしない選手が見受けられた」との指摘がありました。当該選手は、昨年大会で多くの区間でトップを走行している事から、指摘の対象に含まれると判断しました。

 主催者が外部からの指摘を受け、その対応を検討している頃と時を同じくして、当該選手から本年の大会についても家庭の事情を理由に競技説明会を欠席し、別の機会に説明を受けたい旨申し出がありました。

 当該選手に対して、競技説明会に代えて別の機会に説明を行ってきたものの、外部からの指摘のような状況が事実であったとすれば、それは、これまでの説明が不十分であった可能性があると考え、私どもも反省致しました。

 当該選手からの、欠席の申し出に対する回答の一部として「トップ選手が一時停止をしていないとの外部から指摘があったこと」を当該選手に伝えました。そして「その原因として説明不足の可能性を感じていること」「選手が一堂に会した中で、等しく同じ説明を受け、認識を一つにして大会に臨むこと」が必要と判断したことを理由に、規定の競技説明会への出席を求めました。

 当該選手への外部からに指摘があることを伝えたのは、何らかのターゲットとするようなものではなく、競技説明会欠席の申し出に対する回答の文脈の一部として伝達したものです。また、昨年の大会においては「審判員は一時停止の不履行の事実を確認していないので、ペナルティはどの選手にも科していない」(あくまでも事後の関係者からの指摘であり、ペナルティ云々の指摘するものではない)旨も付言しています。

⑥レースディレクターの撮影に対する指摘について
 バイク競技中に、車輌併走にて、上位20ほどの選手について、走行風景を撮影しました。次回以降の大会のポスター、募集要項、Webサイト等の広報に使用する目的の撮影です。当該選手に限っての撮影ではありません。

 今後、大会Webサイトアーカイブとして掲載する予定です。

⑦当該選手だけがビデオで撮影されているとの意見について
 今回、大会事務局員が、ビデオカメラで動画撮影を行いました。今後の警察協議や警備会社との選手補助方法の検討のために、選手及び大会オフィシャルの行動を記録することを目的として撮影したものです。複数の交差点で、隠し撮りにならないように、スタッフTシャツを着用した事務局員が選手の皆さんからも視認できる位置で撮影しています。当該選手に限り撮影したものではありません。

 なお、最終の撮影地点は、115.6m~115.9kmの3つの一時停止箇所を含む地点です。上位2名の撮影を終えた段階で、審判団の裁定があったため、急遽予定を変更し、事務局として状況確認ため、多くの関係者が待機するT2地点付近の現地本部に移動しました。当日、当該選手のT2での抗議中に、当該選手の求めに従い、技術代表の判断で開示した映像はこの記録の一部です。

 ただし、審判団の裁定の前に、この映像は審判団も目にしておらず、審判の判断には何ら影響は与えていません。

⑧大会コースマップでの当該地点の一時停止標記の欠如について
 大会Webサイト、大会プログラムに掲載したコースマップ内に、115.7km地点、ならびに115.6km地点の一時停止標記が欠如しています。この点については、マップ作成段階での作業ミスでありました。この点については、当該選手から指摘があった段階で、事実を認め、その旨伝達しています。

 以上、⑤、⑥、⑦、⑧について、当該選手はSNSで、自身があらかじめターゲットにされ、自身だけ別の基準で裁定を受けた旨の主張の論拠にしていますが、いくつかの事実について断片的に切り取り、つなぎ合わせられたものであると感じられます。

 根底として、大会主催者と当該選手の間で信頼関係が構築されていないことが、その一因とも考えられます。 私どもも、反省すべき点は反省し、今後の糧としていきたいと考えています。


 当大会は、今回で第2回目の開催であり、また交通規制を最小限にとどめて運営するなど、独自の手法により、地域との親和性を高め、末永く継続出来る大会とすべく試行錯誤を重ねております。

 今後、参加選手の皆様方には、交通規制や大会運営のあり方などを含めて、アンケートを実施させていただきます。選手の皆様方のご意見も十分に伺い、よりよい大会となるよう検討を重ねて参りたいと存じます。

 今後とも、当大会へのご理解と、ご協力をお願い致します。

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